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一度限りの録音の為に六人の名手が集結した、Moacyr Silva率いる三管セクステットOs Cobrasが60年にリリースした唯一の作品。64年に別メンバーで再結成されるOs Cobrasの初代作品とも言える、品格漂うラテン・ジャズ~ボッサジャズを聴かせるマニア垂涎の一枚[Os Cobras]のオリジナル盤の出品です。

Paulo MouraやMilton Banana、J.T. Meirelles等で結成された同名セッション・バンドの初代に当たる別メンバーでの企画盤的な一枚。リーダー格のMoacyr Silvaを筆頭に、伝説のジャズバンドEm Tempo de Jazzにも参加していたイスラエル系のピアニストChaim Lewackや、同バンドや初期のBooker PittmanやPaulo Mouraを支えた伝説的名ドラマーPaulinho Magalhaes、69年にEquipeからJulinho名義の名盤をリリースしたJulio Barbosa、Edison Machado [Samba Novo]やMoacir Santos [Coisas]等を始め、60年代半ばにリリースされた数々の名盤への参加で知られるEdmundo Maciel、Meirelles E Os Copa 5でも活躍した人気ギタリスト/アレンジャーのWaltel Brancoら、当時Elizeth Cardosoの歌伴を担当していたメンバーによる一枚です。

ジャズを基本にボレロやボサノヴァを取り入れたカラフルな一枚。品の良いピアノと甘いサックスが心地良いDjalma Ferreira作のエレガントなジャズ・サンバ”Cheiro De Saudade”を皮切りに、品の良いラテンジャズに仕上げたジャズ・スタンダード”Love Me Or Leave Me”、Barbosaオリジナルのゴージャスなボレロ”Doce Melancolia”、温かみあるトロンボーン・ソロをフィーチャーした”Misty”、
Oscar Castro Neves作の軽快なジャズサンバ”Menina Feia”、疾走感溢れるトロンボーンをメインに聴かせるMacielオリジナルの軽快なジャズサンバ”E Bom Assim”、Paulinhoのドラムソロが炸裂するバップナンバー”Bateria Maluco”等、全11曲を収録しています。

大変貴重な当時のオリジナル盤です。当時のウルグアイ盤やBeverlyからの再発もありますが、此方はブラジルCopacananaの初回オリジナル盤です。比較的安価なBeverly盤とは異なり本国でも非常に入手困難な盤で、状態の良い盤は200~250ドル程度の価格で取引されています。今回状態を加味した比較的安価で放出しますので、お探しだった方や興味がある方は是非ご検討下さい。


■リリース情報

CopacabanaCLP 11.168
ブラジルオリジナル　モノラル盤
1960年リリース
オリジナルピクチャースリーブ
フラット/深溝溝無し
新品ダイカットスリーブ付

■コンディション

盤　VG~VG+(スレ、表面上の浅い小傷、薄いヘアラインが若干目立ちますが、艶は充分にあるまずまず良好な盤です。。小さなプレスバブルが二、三ありますが再生には影響ありません。音数の少ない曲でチリ等を少し拾いますが針飛びや酷いノイズはありません。レーベルはまずまず綺麗。当時のブラジル盤としては並の中くらいの印象です。)

スリーブ　VG-(スレ、角打ちあります。表側の一部にスレ、僅かな薄汚れ、欠損部に別紙によるリペアあります。裏側にシール、一部薄汚れ、剥離傷があります。四辺共にスレや傷みが目立ち、8割方抜け・裂けあったものを内側から紙テープでリペアしています。当時のブラジル盤としては並の中くらいの印象です。)