今ではほとんどのフォルダー・ナイフがプラスティック系素材を使用していますが、その発想、アイデアの魁は、このガーバーLSTシリーズがルーツだと言えます。このモデルは1970年初頭に世界で始めて金属製の側材を使っていないナイフとして製造、販売されました。このモデルをスタートとしてその後、軽量で腐食せず、金属同士の噛みも起こらず、安価で製造工程を少なく出来るのナイフが多数生まれることになりました。この個体はそれらのルーツになった1点だと言えます。それを可能にしたのはこの個体にも使われているマイカルタ素材の誕生ですね。マイカルタは当初ダンスフロアーの床材として作らた樹脂素材でしたが、それを積層構造にしたり、繊維素材と絡めたりして強度を持たせ、ナイフの側板やハンドル材などに使用されるようになりました。

このモデルのデザインは当時最も売れていたガーバーのブラス・シリーズの人気モデルでである「FS-1」のデザインを採用しています。ブレードはブラス・シリーズと同様の物を使用しており440Ｃ、全長155、刃長65mm、当時のボックス付です。本来はボックスに貼られているはずの L.S.T. Ivory Micarta の品番シールは剥がれてなくなっています。外部に出されたことのない未使用品ですが小傷や経年によるヤレなどはあるとお考え下さい。刃に目立った使用痕などはありません。またこの個体は刃の開閉のアクションが少し渋め、重めですが刃ブレなどは微塵もなくピッタリとセンターに収まります・・50年前のモデルとは思えない状態です。刃の開閉時、途中で一旦止まるように出来ているのがとてもガーバーらしい優しさですね。

■オールド品、経年在庫品につき説明には無いキズやブレなどが発見できずにある可能性があります。それらをご了承いただいたいた上でお取引はノークレーム、ノーリターンとさせていただきます。ご理解いただける場合のみ入札下さい。

■当方ではレアなカスタムナイフをはじめ、オールド・ガーバーやシルバーナイトのオールド品、バックナイフの旧品番などもアウトレット(WebOutlet)で多数扱っています。詳しくは ファスナーズ・メールオーダー・システム のホームページ　https://www.fast-mos.com/ をご覧下さい。夜間、金曜の午後から土日、祝日、その他下記のサイトに記載の弊社の休業日にはご質問、入札に対してのご返答やご対応が出来ません。＜休業日を確認する⇒　https://www.fast-mos.com/web_schdl.htm　＞自己紹介欄にも休業日を記載しています。